エンジン警告灯が点灯!その意味と対処法を徹底解説
エンジン警告灯が点灯!その意味と対処法を徹底解説
エンジン警告灯とは? その形と色
エンジン警告灯は、横から見たヘリコプター、あるいはプロペラのようなマークが特徴的ですが、実はエンジンの形を模しています。この警告灯は、エンジンや排気ガスシステムに何らかの異常が発生した際に点灯します。通常はオレンジ色または黄色に点灯し、これは緊急性が高い赤色の警告灯(例:油圧警告灯、ブレーキ警告灯)とは異なり、直ちに走行を中止するほどの緊急性は低いとされています。しかし、車の心臓部であるエンジン周りの故障や不良を示唆しているため、できるだけ早く専門の修理工場で点検・確認を受けることを強くおすすめします。
警告灯の色が示す「緊急度」
車の警告灯は、その色によって示す緊急性が異なります。これはISO(国際標準化機構)によって世界共通で定められている基準です。
- 赤色: 重大な故障や危険を示し、直ちに安全な場所に停車して点検が必要な「緊急事態」です。
- オレンジ色または黄色: すぐに走行不能になるわけではないものの、点検や修理を促す「注意」や「警告」を示します。
- 緑色: システムが正常に作動していることを示す「安全」や「情報」です。
エンジン警告灯がオレンジ色または黄色に点灯した場合、走行は可能でも放置は厳禁。早急な対応が求められます。
エンジン警告灯が点灯する主な原因
エンジン警告灯が点灯する原因は多岐にわたります。エンジンをかけた時に一度点滅してすぐに消える場合は、システムが正常に作動している証拠なので心配ありません。しかし、走行中に点灯したり、エンジンをかけても消えない場合は、以下のいずれかの異常が考えられます。
- O2センサーの故障: 排気ガスの酸素濃度を測定するO2センサーが故障すると、燃費の悪化や排ガス臭の増加を引き起こします。すぐに車が動かなくなることは稀ですが、エンジン内部の他の部品にも悪影響を及ぼす可能性があるため、早めの修理または交換が必要です。
- エアフロメーターの異常: エンジンが吸入する空気量を測定するエアフロメーターに異常があると、エンジンの燃焼に必要な酸素量の測定が困難になり、警告灯が点灯することがあります。
- イグニッションコイルの異常: エンジンを点火させるために欠かせないイグニッションコイルは、電流を高圧に変換し、スパークプラグで火花を発生させます。この部品に不具合が生じると、正常に点火できず不完全燃焼を起こす可能性があります。イグニッションコイルは消耗部品なので、定期的な交換が推奨されます。
- バッテリーセンサーの異常: バッテリーの状態をチェックするセンサーに異常があると、警告灯が点灯することがあります。これはバッテリーの交換時期を示している場合もあるため、点検を検討しましょう。
- カム角度・クランク角度センサーの異常: カムシャフトやクランクシャフトの角度を測定するセンサーの故障、あるいはシャフトの角度のずれによって警告灯が点灯します。このセンサーに異常があると、エンジンが始動しなくなる可能性もあるため、必ず整備工場での点検が必要です。
- アクセルポジションセンサーの異常: アクセルの踏み込み量と加速を測定するセンサーに異常があると、アイドリングが不安定になったり、エンジンが始動しなくなることがあります。
- その他の異常: 上記以外にも、タコメーターや速度計などのセンサー、あるいは電気系統に異常がある場合にもエンジン警告灯が点灯することがあります。原因を特定することは非常に難しいため、専門業者に依頼することが最も確実です。
エンジン警告灯が点灯した際の具体的な対処法
エンジン警告灯が点灯した場合、冷静な対処が求められます。
- 無理な走行は避ける: 警告灯が点灯したまま無理に走行を続けるのは控えましょう。運転中に点灯した場合は、すぐに車を停止させる必要はありませんが、安全な場所に停車し、その後の走行は極力避けるべきです。特に高速道路などエンジンに負荷がかかる走行は危険です。
- 修理と売却の検討: エンジン周りの故障は修理費用が高額になるケースも少なくありません。場合によっては、修理するよりも故障車専門の買取業者に売却し、その資金で次の車を購入する方が経済的に有利になることもあります。
- 車検に通らない: エンジン警告灯が点灯している状態の車は、車検に通ることができません。自動車技術総合機構からの通達により、エンジン作動中に主要な警告表示が継続して点灯している車は、車検の審査対象外とされています。車検を通すためには修理が必須となりますので、費用と相談しながら対応を検討しましょう。
まとめ
エンジン警告灯の点灯は、愛車の健康状態を示す重要なサインです。その意味を正しく理解し、適切な対処をすることで、大きなトラブルを未然に防ぎ、安全なカーライフを送ることができます。もし警告灯が点灯した場合は、無理に乗り続けず、早めに専門業者に点検を依頼しましょう。
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